今年もクリスマスの夜を熱く盛り上げてくれたM−1でありますが、今年は爆発的な笑いをとるコンビはいなかったかなぁ。1言で言うなら"コンスタント"。それが今年のテーマでしょうか。
さて結果は

優勝 ブラックマヨネーズ
2位 笑い飯
3位 麒麟
4位 品川庄司
5位 チュートリアル
6位 千鳥
7位 タイムマシーン3号
8位 アジアン
9位 南海キャンディーズ

となったわけですが、1組ずつ俺の感想でも述べたいと思います。

決勝(1回目、9組)

●笑い飯
2年前ほどの爆発的なオモシロさは感じなかったけど、去年のM−1よりは笑わせてもらった。
Wボケに慣れを感じてしまうようになった中で、アレだけのネタが出来れば合格点といえると思う。

●アジアン
ブスな相方をいじりつつ、勝手に話をすすめるアジアンのいつものパターンの漫才だった。
地味に面白かったが、正月限定のベテラン漫才師みたいでノリが軽すぎたのか審査員の評価は思ったよりもやや低め。

●南海キャンディーズ
なんか、去年のネタと大して変わらんというか…あのネタしかないのだろうか?(さすがに飽きるよ)
期待はずれというか、これが本来のジツリキなのか…。
今度は新たなことにチャレンジしてほしいなぁ。

●チュートリアル
いい意味でも、悪い意味でもチュートリアル"らしい"漫才だった。
バーベキューの串に刺す具の順番の流行など"存在しないことをさも既存の事実のように扱って相手を困らせる"という中高生の会話みたいなノリについてこられる人と理解できない人で評価は分かれたんではないかと思う。
その点では去年のトータルテンボスと似ているといえる。

●ブラックマヨネーズ
毎回毎回、決勝進出候補に名を連ねるだけのことはあるなという漫才だった。
構成が上手いし、大木こだまひびき的な話題の引っくり返し方も中々よかったように思う。
大規模な爆発力は無いけど、コンスタントに平均以上の笑いがとれていたように思う。

●品川庄司
反復と勢いで乗り切った感じがする漫才だった。
終盤の畳み掛けは「正直、もういいよ」といった感じだろうか。
あと1ひねり欲しかったな、個人的には。

●タイムマシーン3号
密かに注目していたのだが、今回は"まずまず"といったところか。
特にこれといったコメントが思いつかないが、あと1展開欲しかったような気がする。

●麒麟
去年や一昨年とはまた少し違った芸風でそれなりに楽しませてもらった。
途中の喧嘩シーンは少し引っ張りすぎかなぁと思ったが、何といっても今回は落ちの意外性でバチンと決めてくれたので全てチャラになったかなと思った。

●千鳥
決勝前に敗者復活戦でネタをやっただに勢いは中々あった。
相変わらずの異様な空気の漫才だったが、今回はラストバッターであるせいか前回前々回よりも面白かったように思う。
ただ、少し淡々としすぎたかなぁ。ま、それが千鳥のよさともいえるのだが…。

決勝(最終決戦)

麒麟
1本目とほぼ同じスタイルではあったが、1本目ほどの落ちが無かったためにインパクトが薄れ結局"イマイチ"なままで終わってしまったように思う。

笑い飯
ネタ自体はそんなに悪くないが、マリリン・モンローを少し全面に押し出しすぎたかなと思う。
やはり、ハッピーバースデイの歌1本じゃ厳しかろうて。

ブラックマヨネーズ
1本目とほぼ同じスタイルでコンスタントに面白かった。
ただ、過去の優勝者のように爆発力はないままで他がもうひとつだったから消去法で選ばれた感じがしないでもない。
まぁ、しかし決勝初出場で優勝をもぎ取ったんだから大したもんだと思う。

<まとめ>
やはり、爆発的な笑いは無かったが、それはそれで個人的には好きなので良しとしましょう。
それよりも気になったのが、松本や紳助なんかが良く見せてた"シブ〜イ顔"かな。真剣に審査してんのはいいけど、お笑いの番組で視聴者の気分を冷ますのは止めて欲しかったなぁ。

ま、なんにしても今年のM−1もそれなりに楽しめたのでいい年越しが迎えられそうです。(相変わらず不手際が多いがね)

以上

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